Stand Up and Shout!

勉強したことや、思いついたことを気ままに記述します

分解の哲学――腐敗と発酵をめぐる思考

2019年6月27日に『分解の哲学――腐敗と発酵をめぐる思考』が出版されました。

マインドマップによる整理

TBD

目次の俯瞰

分解の哲学 - 腐敗と発酵をめぐる思考
    序章 生じつつ壊れる
        1 掃除のおじさん
        2 属性を失ったものの必要性
        3 人間界と自然界のはざまで
        4 壊れたものの理念ナポリの技術
        5 機能から切り離された器官
    第1章 〈帝国〉の形態 - ネグリとハートの「腐敗」概念について
        1 隠される腐敗
        2 土壌から考える
        3 〈帝国〉を描く
        4 腐敗を考える
        5 分解者としてのマルチチュード
        6 歴史に聴く
    第2章 積み木の哲学 - フレーベルの幼稚園について
        1 崩すおもちゃ
        2 フレーベルの幼稚園
        3 フレーベルの積み木の哲学
        4 積み木の無限性
        5 育むものとしての人間と植物
        6 歌と音
        7 食べる分解者たち
    第3章 人類の臨界 - チャペックの未来小説について
        1 「分解世界」と「抗分解世界」
        2 『マクロプロス事件』
        3 もはや神の未熟児ではなく
        4 メチニコフのヨーグルト
        5 人類はいつまでもつのか
        6 人類の臨界へ――ロボットの叛乱
        7 ロボットと人類の混交
        8 労働からの解放による人類の滅亡―― 『山椒魚戦争』
        9 壊しすぎるという問題―― 『絶対製造工場』と『クラカチット』
        10 ロボットの末裔たち
        11 土いじりの生態学
        12 チャペックの臨界から跳べ
    第4章 屑拾いのマリア - 法とくらしのはざまで
        1 分解者としての屑拾い
        2 明治の「くずひろい」
        3 屑の世界の治安と衛生
        4 バタヤとルンペン・プロレタリアート
        5 ポーランドから蟻の街へ
        6 満洲から蟻の街へ
        7 「蟻の街」という舞台で
        8 恥ずかしさと愉快さ
        9 屑を喰う
    第5章 葬送の賑わい - 生態学史のなかの「分解者」
        1 生態系という概念
        2 生産者と消費者と分解者
        3 「分解者」とは何か
        4 「分解者」概念の誕生
        5 葬儀屋とリサイクル業者
        6 シマウマとサケとクジラの 「葬儀」
        7 人間の「葬儀」
        8 糞のなかの宝石
        9 ファーブルの糞虫
        10 分解世界としての蛹
    第6章 修理の美学 - つくろう、ほどく、ほどこす
        1 計画的陳腐化
        2 減築
        3 梨のメンテナンス
        4 メンテナンスと愛着
        5 金繕い
        6 器の「景色」
        7 「ほどく」と「むすぶ」
        8 「とく」と「とき」
    終章 分解の饗宴
        1 装置を発酵させる
        2 食現象の拡張的考察
        4 食い殺すことの祝祭
    あとがきにかえて