2017年12月10日に『新しい時代のお金の教科書』が出版されました。
目次の俯瞰
新しい時代のお金の教科書 はじめに 第1章 ピカソがお金持ちだったわけ お金の歴史 1 お金の本質を見抜いていたピカソ ピカソは物語とつながりを通してお金を得ていた ピカソは対価をワインで受け取った なぜピカソは小切手を使ったのか? 2 お金の起源は記帳だった? お金が物々交換から始まったのは嘘? お金の起源は動かせないほど巨大な石だった? お金の正体は、信用の取引精算のシステムだった 民族内から国内への広がり ヴェニスの商人 お金の発展商品の王様として成立した貨幣 王様の権威と商人の信用によって生まれたお金 現代のお金も権力や権威と結びついている 3 お金とは何か? なぜ人間にとってお金はもっとも重要な発明なのか? なぜあなたはお金持ちになれないのか? 信用の「箱」を持て 第2章 お金の正体を知れば、もっと自由になれる―お金の本質 1 通貨の価値を決めるのは信用と汎用 2 信用とは何か? お金と信用は離れつつある “ザ・マネー"の拡大 3 汎用とは何か? お金の広がり 今の通貨の位置づけ 4 お金の進化 信用の外部化における貨幣の質的変化 信用の範囲の拡大における貨幣の量的変化 お金の持つ四つの要素 取引が成立しづらい適合コスト 貨幣が安定しづらい信用管理コスト 価値の合意が困難 コミュニケーションコスト 物語とつながりが切れる 文脈毀損コスト 第3章 お金を中心に大きな転換が起こっている お金の変化 1 お金の変遷と四つの変化 2 国家から個人へ -個人がお金を発行する時代へ 国家と企業の力は同程度になっている 信用の母体の進化 3 空間から時間ヘ インターネットと双璧をなす革新技術 ブロックチェーンの本質は分散台帳にある 4 モノからコトヘ 人はもはや物を求めていない 欲求構造、財の形態は連動して変化する 標準化・画一化の行き先 価値概念の変化 需要と供給から文脈価値へ 二一世紀に人が求めるもの 社会的欲求 憧れ 下着ではなく憧れを売る 承認 教育の中心は知識ではなく自尊心になる クックパッドはなぜ成功したのか? つながり 新しいつながりと物語の創り方 二一世紀型ビジネスを考えてみよう 5 タテからヨコへ -究極のネットワーク社会の到来 社会はタテからヨコへと変化している 「タテ」のマジョリティ、 「ヨコ」のマイノリティ 女が男より稼ぐ時代/ヨコ社会の欲求の変化 コミュニティの変遷 第4章 お金がなくなるかもしれない お金の未来 1 お金の進化の行き着く先、三つの方向性 仮想通貨(無国籍通貨)の短期的隆盛 お金の進化の三つの方向 時間主義経済 記帳主義経済 信用主義経済 2 時間主義経済とは何か? お金で買えないものを時間がカバーする 個人に帰属する数字は時間しかない 二一世紀の財の生産に必要な資源は時間である 雇用や労働から人々は離れ始め時間をより大切にする 時間通貨はどのように生活に入ってくるのか 時間通貨はアメーバ的な性質を帯びているすべての人にとって公平な時間通貨 時間通貨はつながりと物語を保全する 3 記帳主義経済とは何か? 生活必需品の費用の逓減が記帳主義経済へと移行させる 全員がバランスシートに記載する分散型台帳になる バランスシートにモノが記載され価値が均一ではなくなる <コラム> 時間銀行 第5章 二一世紀のお金との正しい付き合い方 1 お金のなくなる日がやってくる? 2 人間とは何か?をあらためて問う 3 私達はお金とどう付き合っていけばいいのだろうか 二一世紀の方程式は「信用」を基軸に形成される 4 お金について意識するべき一〇の習慣 おわりに 参考文献