2020年4月8日に『明解経済理論入門』が出版されました。
目次の俯瞰
明解 経済理論入門 はじめに プロローグ 経済理論を学ぶと、何がいいのか 経済理論の役割とは? 〝丸暗記〟は本当の知識とはいえない 経済理論は経済政策におけるフレームワーク 1章まず知っておきたい2大理論 なぜ国は成長を目指すべきなのか ――「オークンの法則」 まず、簡単な計算をしてみよう 統計学の真っ当な分析から得られた「オークンの法則」 「くたばれGDP」は「上がれ失業率」と同じこと なぜ中国の経済統計は信用できないか 成長は「社会みんな」のもの 経済学者がオークンの法則を知らない「日本独特の事情」 政府が何とかできるのは失業者だけ 「いい経営者像」は世相で変わる 失業率のもう1つの指標――「フィリップス曲線」 物価が上がると失業率は下がる 失業率は「ゼロ」にはならない 経済は、この因果関係と順序で回っている 2章経済政策がスッキリわかる2大理論 物価はどのように決まるのか――貨幣数量理論 「ワルラスの法則」はマクロ経済学のベース 物価は「モノとカネのバランス」で決まる 経済政策は、どうすれば「効く」のか――「マンデル=フレミングモデル」 まずGDPの「内訳」を知ろう 財政出動すると何が起こるか――カギは「金利」 財政出動は「金融緩和とセットで」が正解 変動相場制か固定相場制かで、経済政策の効果は変わる 財政出動と増税を同時に行うのは「愚策中の愚策」 なぜ「オリンピックの便乗投資」が起こるのか 3章「公平な社会」は、こうして作られる 世代をまたいで平等な負担を――「課税平準化理論」 企業の設備投資と同じと考えればいい これで「復興増税」の愚が理解できる 1つの政策で1つの効果――「政策割り当て定理」 大阪は「船頭多くして船山に上る」の状態 政府に「最低賃金アップ」を求めるナンセンス 自分の好ましい地域に住む――「足による投票」 「ふるさと納税」は「寄付による投票」 既得権益にこだわる総務省の「後出しジャンケン」とは 地方分権の基本のキ――「補完性原理」 行政は「分担」するのが望ましい 「台風直撃中の内閣改造」は、人非人の所業? 4章シンプルなロジックで「バカ」を一撃で倒す 中央銀行は政府の子会社である――「統合政府バランスシート」 「日本は財政難」は、なぜ間違いといえるのか 税金は「誰が」「何のために」使うのか――一般財源と目的税 「応益税」と「応能税」も頭に入れておこう 「消費増税のウソ」も、これで明瞭 年金制度は破綻しない――「賦課方式」「保険数理」 「年金=保険」というあたりまえの話 年金は破綻も枯渇もしない 年金運用問題は、なぜ「取るに足らない」といえるのか 厚生年金は「月収5割保証」の「長生き保険」 「逆ピラミッド型の人口構造」は問題ではない 経済×心理学というアプローチ――「行動経済学」「実験経済学」 相手の狙いがわかれば、本当の「合理的意思決定」ができる 2019年ノーベル賞の実験経済学は、何が新しかったのか エピローグ――物事を本質的に理解し、自分の頭で考えるために 「ポジティブな議論」と「ノーマティブな議論」 自分の中で〝切り分けて〟おくのが大切 データとロジックを用いて話すだけ