2024年1月6日に『あの会社はなぜ、経済学を使うのか?』が出版されました。
目次の俯瞰
あの会社はなぜ、経済学を使うのか? はじめに 研究者たちの知恵を、ビジネスで強欲に使いこなす 第1章 なぜ今、世界最先端・高成長企業は経済学者を雇うのか? 経験を生かせる職場、経験が蓄積されない職場 経済学をビジネス活用する前に、どの職場でもすべきこと 「問いの立て方」が問われる時代 「いい答え」は「いい問い」からしか得られない ツールはあくまでツール。その効能は使い手次第 「経済学にはビジネスを前に進める力がある」と私が考える理由 「社会を対象とする経済学」ほどビジネスになじむ学問はない 米国企業はもう、経済学の価値に気づいている 「勘と経験」が会社と個人にもたらす成長の限界点 世の中はますます「勘」と「経験則」が利きづらい方向へ 経済学をツールとして使う心構え 経済学者は「学者」 「ビジネスの先生」ではない 2000年代、アメリカに渡った日本人経済学者たちが目にしたもの 経済学を「使えない企業」は存在しない 「データ」が集まるところに、 「経済学の活用」の可能性あり マーケティングから業務効率化まで 経済学の汎用性 column 経済学者のみなさんへ 第2章 事例と理論で学ぶ ビジネス×経済学 経済学活用事例1 サイバーエージェント 経済学で自社サービスを改善。 企業価値向上へ 経済学が「会社の強み」に育つまで 「因果推論」でインターネット広告の効果を上げる AIによる「行きすぎた最適化」をコントロールするための経済学 「マッチング理論」で各人の希望に応えながら全体最適を図る 「待機児童問題」の問題は「保育園が足りない」だけじゃない 「情報の非対称性」 経済学の基礎知識が大きなヒントに 「気がついてみれば当たり前」の課題ほど、当事者には見えにくい 課題と展望 これから「経済学のビジネス活用」を進めていくために 学者が在籍する企業での活用法 経済学以外にも求められるようになってきた専門性 経済学活用事例 2 AppBrew (LIPS) 経済学に裏付けられた「信頼」と「ユーザー満足度」 膨大なクチコミから、ユーザーが素早く有益な情報を得るために 多すぎるクチコミでは「何を見たらいいかわからない」 「データ補正」みんなの平均で「星の数」を決めてはダメなわけ 「平均」は本当に平等で公平な数値なのか? クチコミがなおさら気になる「新商品」 適切な評価が難しいわけ 「レーティング」納得と信頼を得るための「適切な情報開示」とは? 適切な評価が、いい商品が生まれる土壌になる 課題と展望 これから「経済学のビジネス活用」を進めていくために 社内に経済学者がいない場合の学知活用 経済学活用事例 3 Sansan 「業務改善」から「自社プロダクト開発」まで幅広い活用法 「社内での学知活用」がプロダクトの価値向上につながる理由 学知の力で「接点」をデザインする 「CRM(顧客関係管理)」 でカスタマーサクセスを向上させる アプリの「新機能」を、多くの人に使ってもらうにはどうしたらいいか ABテストで施策の効果を「見える化」する 変化を恐れず、挑戦していくための「根拠」としての学知 課題と展望 これから「経済学のビジネス活用」を進めていくために 学知が活用されない理由①「お互いへの理解不足」 学知が活用されない理由②「信頼の未形成」 経済学活用事例 | 4| デューデリ&ディール 収益最大化・同業他社との差別化に経済学を活用する モノの「適正な価格」はどうすれば決められるのか? 経済学の一分野としての「オークション」 売り方を変えれば、モノの値段は容易に変わる オークションで、適正価格を決める 「情報の非対称性」を売り方で克服する 最高価格での販売」の買い手のメリット 「属人的ノウハウ」からの脱却 属人ノウハウはなぜ危険なのか? 業界特性を踏まえた 「CRM(顧客関係管理)」で永続的な成長をかなえる 闇雲な新規顧客開拓をしない 課題と展望 これから「経済学のビジネス活用」を進めていくために 経済学者とともに、より納得度の高い売買を目指す 属人的なビジネスからの脱却を進めるために 経済学活用事例 5 デロイト トーマツ 顧客との信頼形成、課題の明確化と企業価値向上のための経済学 企業の「漠然とした課題意識」を明確にするという仕事 「自社の問題点」を明確に把握している顧客は少ない 課題を明確化、言語化するための「科学」 EBPMと経済学 経済学という「科学」と感情 決定の質を上げていくための「科学」 ESGの課題に経済学が果たす役割 課題と展望 これから「経済学のビジネス活用」を進めていくために 「目分量の家庭料理」を「プロのレシピ」に変えるということ 経済学を使って、現在の延長線ではない「新しい未来」を提示することは可能か? 第3章 経済学を自社のビジネスに生かす方法 自ら、率先して経済学を活用するために 経済学をビジネスに活用するための2つの準備 学知のビジネス活用は「団体戦」 バックグラウンドの違いを乗り越え、協働していくために データの利用から始める「経済学のビジネス活用」 第4章 ビジネスで使える経済学の学び方 5年後、10年後を見据えて「今、何をすべきか」を考える 経済学のジェネラリストを目指す 経済学の学びは、企業にとっての投資である おわりに今、日本に必要な「つなぐ」 人材 巻末付録 ビジネスに経済学を活用したい人のためのブックリスト