2023年11月11日に『良いfaqの育て方──サイト作成・改善・効果測定で成果をあげる運営手法web+dbpressplus』が出版されました。
目次の俯瞰
良いFAQの育て方 - サイト作成・改善・効果測定で成果をあげる運営手法 はじめに 謝辞 本書の読み方 FAQの表記 用語説明 第1章:カスタマーサポートとFAQ運営の目的 1-1 カスタマーサポートの課題 問い合わせの数を軽減したい テキストによる応対の量を低減したい 応対時間を短縮したい 顧客満足度を上げたい ユーザーの声を企業のサービスに反映したい システムの費用対効果を高くしたい 人手不足を解消したい カスタマーサポートそのものの業務効率を改善したい 1-2 良いFAQ運営とその数値的効果 問題を解決できるユーザーが増える コールセンターへの問い合わせ量が軽減される コールセンターコストが軽減される コールセンターの応答率が高くなる 電話の応対時間が短縮される メールやチャットの応対時間が短縮される カスタマーサポートの顧客満足に貢献できる システム導入の費用対効果を高める コールセンターの応対品質が上がる 売り上げが伸びる マーケティングリサーチコストが削減できる カスタマーサポート従事者の就業率を改善できる 1-3 企業経営のなかのFAQ運営 FAQ運営に関わるコスト FAQ運営で軽減が期待できるカスタマーサポートのコスト 軽減が期待できる具体的なコストの計算 FAQ運営で期待できる売り上げ コールセンターでの営業機会損失を減らし売り上げに貢献 サブスクの継続はカスタマーサポートの営業ミッション 1-4 CRMとFAQ運営 カスタマーサポートにおけるCRM カスタマーサポートで得られるVOC コンタクトリーズン分析と正しいFAQ運営 1-5 FAQ運営が企業の顧客への意識を表す FAQサイトをコールセンターと同程度の問題解決レベルにする FAQでの応対品質はコールセンターよりも改善しやすい 誤ったFAQ運営と正しいFAQ運営 [Column]よくいただくご質問とその回答 第2章:FAQ運営の準備 2-1 FAQ専任者を任命する FAQ専任者の任務と必要性 FAQ運営責任者 FAQライター FAQ分析責任者 FAQ運営者ではないメンバーと情報連携するための取り決め 2-2 FAQサイトの前提を決める FAQサイトのターゲットユーザーを決める FAQリリース時のテーマを決める 2-3 FAQ運営の目標を決定する 状況と目標の可視化(数値化) 数値の単純カウントとユニークカウント 単純カウント ユニークカウント 基本的なKPIと計算式 FAQサイトの閲覧数・閲覧率 FAQごとの閲覧数と順位,閲覧率 回答到達率 問題(回答)解決率の目安と精緻な値 検索キーワードとそれらの入力数 ゼロ件ヒットワードと入力数 カテゴリごとのクリック数 KPIの目標値 KPIを取得する方法 2-4 FAQリリースのスケジュールを決める FAQ運営のフェーズ ブロッキングイシューとクリティカルパスを意識する ブロッキングイシューの例 クリティカルパスの例 スケジューリング 構築フェーズ 推進フェーズ 2-5 ガイドラインを準備する 2-6 FAQサイトとその環境を決定する FAQ検索システムを導入するかの検討 FAQの数で検討する FAQ検索システムの機能で導入を検討する 予算で導入を検討する FAQ検索システムについての基本知識 FAQ検索システムの提供環境とプラットフォーム FAQ検索システムのセキュリティ FAQ検索システムの動作速度・許容量 2-7 FAQ検索システムの機能を知っておく FAQ検索システムのユーザー向けの機能 FAQをテキストで検索するワード検索機能 FAQの同義語検索とメタタグ検索 カテゴライズとカテゴリ FAQの表示と閲覧 FAQの書式や装飾 FAQ運営者向けの機能 FAQの編集・管理 FAQの検索補助テキストデータの編集・管理 FAQの利用状況分析 FAQ検索システムの調整 AI機能 ベンダーのサポート FAQサイトのデザインと導線 FAQサイトのビジュアルデザイン FAQサイトへの導線 2-8 FAQ運営で目標を達成するための準備 目標値のあるロジカルなFAQ運営 ユーザー本位でFAQ運営準備を行う どこに時間を割くべきか [Column]よくいただくご質問とその回答 第3章:FAQ運営開始からFAQサイトリリースまでの流れ 3-1 VOCログのコンタクトリーズン分析 FAQサイトが外部向けの場合に利用するFAQの元データ FAQサイトが内部向けの場合に利用するFAQの元データ コンタクトリーズン分析で欲しいデータ コンタクトリーズン分析からFAQをピックアップする マニュアルや商品説明書からのFAQ元データ 3-2 FAQ(質問文と回答文)の制作 FAQの作文の順番 良質なFAQの書き方 探しやすいこと(見つけやすいこと) わかりやすいこと 誤解の余地がないこと FAQ検索システムを活用できること 最後まで読めること 分析やメンテナンスがしやすいこと 3-3 良質なFAQを作文するコツとサンプル FAQの言葉遣いはユーザーの視点で 企業視点から顧客視点の言葉遣いにする 専門家視点からアマチュア視点の言葉遣いにする 感覚的視点からロジカルな視点にする ユーザーが速やかに選べる書き方 一問一答にする Qは質問文にする 一意に書く Aの説明内で場合分けをしない Aは箇条書きにする Aの情報は必要最小限にする イラスト,動画,表は必須の場合に限る FAQの検索性を良くする 分析性を良くする 3-4 FAQの完全性 3-5 FAQ検索補助テキストの制作 同義語辞書を準備する メタタグを準備する 検索補助テキストの完全性 3-6 FAQのカテゴライズとカテゴリ制作 カテゴリの数と階層 カテゴリ名の付け方 カテゴライズの完全性 3-7 FAQサイトの設置 FAQサイトの構成 FAQ検索システムの設定 3-8 FAQコンテンツの搭載とレビュー FAQサイトの見ためのレビュー ユーザビリティのレビューはWebデザイナーも巻き込む ユーザビリティを下げる可能性がある些細な点 FAQのワード検索のレビュー カテゴリ絞り込みのレビュー ログや分析値のレビュー 編集やメンテナンスのレビュー FAQサイトの見た目の微調整レビュー バックアップ・リストアのレビュー 3-9 FAQ運営のガイドライン制作 FAQ運営者と各役割 FAQ運営の目的と目標 FAQの作文のルール Qの書き方のルール Aの書き方のルール FAQのカテゴライズのルール FAQ利用分析とFAQコンテンツのメンテナンスルール 定常業務 分析とメンテナンスのルール 用語・同義語 ガイドラインの世代管理,更新のルール 3-10 FAQサイトリリース 一般公開用FAQサイトの告知と導線 内部用FAQサイトの告知と導線 トレーニング [Column]よくいただくご質問とその回答 第4章:具体的なFAQ分析とメンテナンスの実践 4-1 FAQコンテンツの利用分析とメンテナンスの大前提 FAQコンテンツを管理する ログ(分析元データ)を管理する 分析値,KPIを記録し遷移を観察する カスタマーサポートコストを計算し観察する メンテナンス方針と実践 FAQ運営に対する周辺の協力と確認 分析とメンテナンスを継続する 4-2 分析値(KPI)と判定のしかた 分析値の取得方法 いろいろな分析値と判断 FAQサイトのPV数による判断とメンテナンス FAQ閲覧数による判断 回答到達率による判断 FAQサイトで見る問題解決率による判断 コールセンターと協力した問題解決率による判断 Google アナリティクスによる直帰率,離脱率,滞在時間の判定 ユーザー入力値と判断 テキスト入力の判定 ゼロ件ヒットとなった回数による判断 選択されたカテゴリによるユーザーニーズの判定 商品名,サービス名に対する認知度の把握 4-3 FAQコンテンツのメンテナンス FAQの閲覧数を伸ばし回答到達率を上げる 一意なFAQにしてユーザーを迷わせない FAQを具体的にしてユーザーが確信を持てるようにする FAQの見つかる率を伸ばすゼロ件ヒット対応 形態素解析の調整によってFAQをさらに見つけやすくする 視認性の見直しと更新によってユーザーの見つけやすさを助ける 文字数の調整によってユーザーが見つけるまでの時間をさらに短縮する FAQに商品名・サービス名を使う場合の文 4-4 問題解決率の判断とAのメンテナンス 「役に立たなかった」と反応されたFAQの改善 Aを熟読して問題点を見いだす そもそもAの文の質が低くないかを確認する 平均滞在時間の判断とメンテナンス Aの短文化によって問題解決率を上げる 4-5 カテゴリのメンテナンス カテゴリの評価 カテゴリを推敲するための準備と環境 4-6 分析とメンテナンスで最も大切な心構え コンタクトリーズン分析の定期的な実施とFAQメンテナンス 利用分析を正確にするにはコンテンツ(文)が大切 早めの判断とメンテナンス,FAQサイトへの反映 分析,メンテナンスを継続し,FAQを絶対に放置しない [Column]よくいただくご質問とその回答 第5章:FAQ運営の成果を確実にしていく方法 5-1 専門性の高いFAQ運営 FAQ専任者の必要性 FAQライターのスキル カスタマーサポートの属人化の回避 FAQ専任者が兼任せざるを得ない場合 5-2 コンタクトリーズン分析は企業としての最重要課題 現状のACWとコンタクトリーズン分析の問題 ACWとコンタクトリーズン分析の解決策 FAQからのコンタクトリーズン分析で合理的な運営を行う コンタクトリーズンの単位(粒度)と分析の精度 コンタクトリーズン分析で見られる偏りを利用する パレート現象を使うとより多くのユーザーに歓迎される 56%のユーザーの問題を完全に解決することを最初の目的にしよう 5-3 FAQサイトはスモールスタートで公開したほうが早く効果が出せる 一つのテーマを決めFAQサイトに明示する テーマを絞ることで運営者にとってもFAQの質を高めやすくなる スモールスタートからFAQを増やす方法 同じテーマでFAQを増やす 別のテーマを増やす 5-4 FAQサイトからFAQを削除する FAQの掲載数をコントロールする理由 パレート現象のロジックでFAQを削除する 終了が近いサービスのFAQは削除する 5-5 良質なFAQを準備する FAQは推敲を惜しまないが完璧は目指さない FAQはビジネス文ではない FAQの目的は全網羅ではない FAQの分析とメンテナンスが面倒な原因を解消する 社内承認をスピーディーにする 5-6 FAQサイトのインタラクティブ性 インタラクティブ性の利用 FAQサイトはSNS FAQサイトのリピーターを意識する 5-7 経営者が理解したほうがよいFAQの価値 FAQは公文書 カスタマーサポートの営利視点での可視化 FAQによるユーザーリサーチの価値を重視する インターネット上での企業経営とFAQの親和性 FAQ運営でのシステムとの付き合い方 FAQサイトをカスタマーサポートのメインに コールセンターへの好感と信頼感を上げる [Column]よくいただくご質問とその回答 おわりに 索引 著者紹介